Artigo Acesso aberto Revisado por pares

Comparison of Mating Ability and Mating Competitiveness between Mass-reared and Wild Strains of the Melon Fly, Dacus cucurbitae COQUILLETT (Diptera: Tephritidae)

1980; Japanese Society of Applied Entomology and Zoology; Volume: 24; Issue: 4 Linguagem: Inglês

10.1303/jjaez.24.246

ISSN

1347-6068

Autores

Hiroshi SOEMORI, Shigehiko Tsukaguchi, Hiroaki NAKAMORI,

Tópico(s)

Insect Pest Control Strategies

Resumo

沖縄県農業試験場八重山支場のウリミバエ大量増殖施設で,33.3±1.2-41.3±2.9世代(平均値±標準偏差×2)大量増殖された「大量累代増殖虫」と「野生系統虫」の交尾能力および交尾競争力について比較した。1. 十分に性成熟したと思われる野生虫または増殖虫の雄雌同志をケージ(30×30×45cm)に1対ずつ入れた場合,その交尾能力は,野生虫より増殖虫が高かった。また成虫の餌としてカボチャの薄片を入れると,野生虫の交尾能力が向上したが増殖虫では変化がなかった。2. ケージ(30×30×45cm)に野生虫と増殖虫を競争条件において交尾させた結果,増殖虫は野生虫より交尾競争力が高かった。3. ケージの大きさと密度をそれぞれかえて,野生雄と増殖雄の交尾競争力を比較すると,1頭当りの空間の広さが小さい場合,増殖虫の交尾率が高く,野生虫の交尾率が低いが,1頭当りの空間の広さが大きくなると,増殖虫の交尾率は低下し,野生虫の交尾率は逆に高くなり,両者のちがいがちぢまった。4. 以上の結果から,増殖虫は人工飼料と,よりせまい空間とに適応していると考えられ,小型の容器を用いた実験結果のみから野外に放飼した大量増殖,不妊虫の性的競争力をおしはかることは危険であると結論される。

Referência(s)