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Simple and Rapid Pyrolysis Condition for Determination of Fluoride Ion in Cements by Spectrophotometric Flow Injection Analysis

2007; Japan Society for Analytical Chemistry; Volume: 56; Issue: 11 Linguagem: Japonês

10.2116/bunsekikagaku.56.939

0525-1931

Yasunari Noguchi, Toshihisa Maruta, Nobutoshi Kiba, Takeshi Yamane,

Concrete and Cement Materials Research

セメント中のフッ素の迅速•簡易な定量法として，熱加水分解法とランタン/アリザリンコンプレキソン吸光検出フローインジェクション分析（FIA）とを組み合わせた方法を開発した．試料（0.50 g）を酸化タングステン（1.25 g）とともに電気炉（1050°C）中で，空気を流量0.7 L min−1で通じながら加熱した．発生した気体は1 mmol L−1酢酸ナトリウム溶液（100 mL）に吸収させ，その溶液（200 μL）をFIAシステムに注入した．本法による分析値はセメント協会法に比べやや高めの傾向はあるものの良好な直線関係が得られた．分析所要時間は20分であり（試料ひょう量と熱加水分解操作に15分，FIA測定に5分），本法の分析速度はセメント協会標準試験方法（CAJS）に比べて12倍速い．また，本法とセメント協会法の相対標準偏差の平均値はそれぞれ1.8% と5.7% であった．本法は品質管理を実施していく上では，精度•正確さの面で満足できるものと言える．