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A CASE OF CANCER OF THE ASCENDING COLON WITH TUMOR EMBOLISM OF THE SUPERIOR MESENTERIC VEIN

2007; Japan Surgical Association; Volume: 68; Issue: 4 Linguagem: Inglês

10.3919/jjsa.68.933

1882-5133

Kazuki Kawashima, Wataru Endo, Yuko Itakura, Yoshibumi Wada, Kenichi Yokota,

Vascular anomalies and interventions

上行結腸癌に上腸間膜静脈に腫瘍栓を伴った1例を経験したので報告する. 症例は78歳, 女性. 右側腹部腫瘤を主訴に来院. 大腸内視鏡検査にて上行結腸癌を認め, 腹部CTにて上腸間膜静脈に腫瘍栓を認めた.平成15年6月18日手術を施行した. 手術所見では, 腫瘍は十二指腸下行脚に一部浸潤しており, 右卵巣動静脈を巻き込んでいた. 所属リンパ節が腫大しており転移と思われた. 上腸間膜静脈 (SMV) の腫瘍栓は脾静脈合流部まで達しており, SMVを切開し, 可動性のある腫瘍栓を摘出, それより末梢の静脈は切除した. これに伴い, 拡大結腸右半切除に加え小腸切除を行い残存小腸は1mとなった. 術後経過は概ね良好で, 第7病日より経口摂取を開始した.術後化学療法として, LV-5FU療法を4回施行したが, 患者がそれ以上の治療を希望せず退院となった. 術後約4カ月目に多発肝転移を認め, 5カ月目に死亡した.