Artigo Acesso aberto

Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage in Honjo-Yuri District of Akita Prefecture of Japan-Incidence and Outcome-

2004; Volume: 53; Issue: 1 Linguagem: Inglês

10.2185/jjrm.53.11

ISSN

1349-7421

Autores

Kenji Kikuchi, Yoshitaka Suda, Hitoshi Shioya, Kenjiro Shindo,

Tópico(s)

Neurosurgical Procedures and Complications

Resumo

平成7年1月から平成14年12月までの8年間に秋田県本荘市・由利郡内で発症し当院で治療した, くも膜下出血327例を対象として当地域内における発症状況と治療成績を分析・検討した。前半4年間は年間40例を超える発症数だったが, 後半はそれに達せず, 対人口10万人あたりの年間粗発症率でも前半の37.2から28.7へと減少していた。地域別発症率では70歳以上の高齢化率が22.4%の東由利町が47.8と最も高かった。月別では1月, 2月の冬期間に多発し, 発症が気温の変動と関連するものと考えられた。年齢分布は21~92歳 (平均64.5歳) で, 年齢階層別のピークは70歳台, 次いで60歳台であり, 一峰性の分布を示した。性別では女性に好発し男女比は1 : 1.8であり, この比は高齢ほど著明で70歳以上で1 : 3.8だった。神経学的重症度は意識清明なgrade 1・2が34.5%で, 最も重症なgrade 5は30.3%と両者がそれぞれ全体の1/3を占めた。CTでは血腫が厚くびまん性に分布する重症タイプが80%を超え最も多かった。破裂脳動脈瘤の発生部位は内頸動脈瘤が85例と最も多く, 次いで前交通動脈瘤がほぼ同数の82例だった。発症6か月後のoverallの結果では, Activity of Daily Living (ADL) の自立したGood Revovery (GR)・Moderately Disabled (MD) 群は137例42%で, 死亡群も127例39%とほぼ同程度だった。当地域におけるくも膜下出血の発症率は漸減しているものの高齢化および重症化の傾向が顕著になっており, 治療がますます困難になっている現状が明らかになった。

Referência(s)