Deformation of Polyvinylalcohol Crystal by Water Absorption
1968; Volume: 25; Issue: 273 Linguagem: Inglês
10.1295/koron1944.25.50
ISSN1884-8079
AutoresKinzo Ishikawa, Keizo Miyasaka, Yasuaki Yamamoto,
Tópico(s)Structural Analysis of Composite Materials
ResumoPVA結晶の格子定数が水の吸着によって変化することを見出した。試料として十分高温で熱処理したPVA繊維を用いX線回折法で格子変形を測定した。絶乾状態での測定および一定相対蒸気圧に試料を保つ目的でベルジャー型のセルを試作した。PVA結晶は相対蒸気圧の増加につれてしだいに変形して行く。変形は分子鎖軸と直角なac面内で起こり, b軸ては変化が観察されない。水による格子の変形は, a軸でわずかな収縮, c軸では高い蒸気圧下では1%以上に及ぶ伸張である。一定の蒸気圧を保った場合の格子変形の速度は相対蒸気圧に依存し, 低圧では, 数十時間で平衡に達するが, 高圧では1時間程度で変化は終了する。本研究で得られた結果から, PVA結晶は水を吸着することおよび望月らによって報告された電子線回折による格子定数が従来得られているX線によるそれと多少異なるという結果は, 両者の測定条件の相違によるものであって, 前者はほぼ絶乾状態に対応し, 後者は吸水した状態のそれに対応するものと考えられる。
Referência(s)