Artigo Acesso aberto

FIELD SURVEY OF TSUNAMI DISASTER IN CHILE 2010

2011; Volume: 67; Issue: 2 Linguagem: Inglês

10.2208/jscejoe.67.i_529

ISSN

2185-4688

Autores

Takahito Mikami, Tomoya Shibayama, Satoshi TAKEWAKA, Miguel Esteban, Koichiro Ohira, Rafael Aránguiz, Mauricio Villagrán, Álvaro Ayala,

Tópico(s)

Disaster Management and Resilience

Resumo

2010年2月27日3時34分(現地夏時間),チリ中部沿岸でMw8.8の地震が発生し,この地震に伴って発生した津波は,チリ沿岸の広範囲にわたって被害をもたらした.本稿では,チリで行った現地調査と沿岸の海底地形に注目した分析をもとに,チリでの被災実態を明らかにした.浸水高さは広い範囲で4-10m程度であり,遡上高さは最大で20mを超えていた.沿岸域の大陸棚上や湾内にトラップされた津波が,場所によっては4時間以上の長時間にわたって何度も襲ってきた.地震の規模が大きく揺れが大きかったため,住民にとって具体的に津波の来襲を感じることができたことや,1960年チリ地震津波,2004年インド洋津波を契機として,沿岸で生活する住民の間に津波に関する知識が広く行き渡っており,多くの住民が高台に避難したことが,被害軽減につながった.

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