Thermal oxidative aging of polyethylene used as latent-heat-type thermal storage material.
1985; Society of Polymer Science; Volume: 42; Issue: 3 Linguagem: Inglês
10.1295/koron.42.151
ISSN1881-5685
AutoresHiroshi Taoda, Kiyoshi Hayakawa, Kaoru Kawase, Mineo KOSAKA,
Tópico(s)Polymer composites and self-healing
Resumo潜熱型蓄熱材料として橋かけあるいは表面処理を施したポリエチレンペレットを使用する場合の経時熱劣化の程度を推測するため, 一日一回の加熱-冷却サイクル (最高温度150℃-8時間保持, 最低温度30℃-5時間保持) を設定し, 6ヵ月間にわたってポリエチレンの空気中における熱劣化による物性変化を測定した. その結果, 融解及び結晶化の温度と熱量の低下, 分子量の低下, 不溶不融化, 酸素含有量の増大などが見られたが, これは熱酸化分解によるポリエチレンの低分子量化と生成したラジカルの結合による橋かけの同時進行によるものと考えられる. 熱劣化は, 橋かけ度が大きく, 分子鎖中に結合エネルギーの低い分枝の多いものほど進みやすく, 最高温度での連続加熱との比較から累積最高温度保持時間によって決まることが推測された. ポリエチレンの橋かけ度を抑えるとともに劣化防止剤を添加すれば, 十分な耐久性を持った蓄熱材が得られることが明らかになった.
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