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Improvement of Respiratory Function with Weight Reduction in Obese Elderly.

1992; The Japan Geriatrics Society; Volume: 29; Issue: 12 Linguagem: Inglês

10.3143/geriatrics.29.965

0300-9173

Koutaro Yokote, Ken Tamura, Nobuyuki Matsumoto, Michiko Matsumoto, Nobuhiro Morisaki, Shunichi Murano, Kojo Shirai, Yasushi Saito, Sho Yoshida, Mafumi Niijima, Hiroshi Kimurâ,

Dietary Effects on Health

症例は74歳女性. 18歳頃より肥満傾向出現し, 体重が40kgから70kgまで増加. その後増減を繰り返す. 74歳時, 歩行時の呼吸困難出現. 以後次第に症状増悪し, 体動時呼吸困難や夜間起坐呼吸もみられるようになったため, 近医へ入院となる. 心不全の診断にて治療を受け, 心機能は正常化したが, 呼吸困難が改善しないため, 千葉大学第二内科へ入院. 入院時, 身長149cm, 体重81.9kg, body mass index (BMI) 36.6kg/m2, 動脈血pH7.480, PCO2 46.8mmHg, PO248.2mmHg, SaO2 85.9%, 著明な睡眠時無呼吸がみられ, apnea index は27/hであった. 入院後, 500kcal肥満食による食事療法を施行し, 4カ月間で体重は65kg, BMI 29.3kg/m2まで減少した. この体重減少と, 呼吸賦活剤としての黄体ホルモン製剤の使用により, 睡眠時無呼吸は apnea index にして3/hと著明に改善し, 動脈血ガスも正常化した. 本症例では, 体重減少が上気道閉塞の解除と mass load の減少を, 黄体ホルモン製剤が呼吸中枢の賦活化をもたらし呼吸不全の改善に至ったものと考えられた.