Artigo Acesso aberto Revisado por pares

Temperature dependence of the elastic modulus of crystalline regions of poly(p-phenylene terephthalamide).

1986; Society of Polymer Science; Volume: 43; Issue: 8 Linguagem: Inglês

10.1295/koron.43.499

ISSN

1881-5685

Autores

Katsuhiko Nakamae, Takashi Nishino, Yukio Shimizu, Katsuhiko Hata, Tsunetaka Matsumoto,

Tópico(s)

Polymer Nanocomposites and Properties

Resumo

ポリ (p-フェニレンテレフタルアミド) (PPTA) の分子鎖軸方向の結晶弾性率 (El) の温度依存性を測定した. (002), (004), 及び (006) 面について測定したElの値は常温において156GPaであり, 150℃までは一定であった. しかしながら, 150℃以上の温度域で急激に減少し, 348℃では119GPaとなった. 分子鎖軸方向 (006) 面の面間隔の温度変化において150℃に屈曲点が存在し, この温度域を境として高温側で面間隔の熱膨張係数は-1.4×10-6K-1から-4.0×10-6K-1と約2.9倍になった. また, 分子鎖軸に対して直角方向の面間隔の熱膨張挙動においても150℃に屈曲点が存在した. これらの結果及び動的粘弾性測定における結晶分散ピークとの対店より, 150℃以上でのElの低下はこの温度以上で生じる結晶内分子鎖の運動性の増大, すなわち, 非調和格子振動の増大に基づくものと考えられた. 一方, 高温でのElの低下は試料弾性率の温度依存性にも大きな影響を及ぼし, 特に大変形領域のマクロな試料物性を直接規定していることが明らかとなった.

Referência(s)
Altmetric
PlumX