Basicity and Cationic Copolymerizability of Lactones
1965; Chemical Society of Japan; Volume: 68; Issue: 12 Linguagem: Inglês
10.1246/nikkashi1898.68.12_2470
ISSN2185-0860
AutoresTetsuo TSUDA, Shimizu Tetsuo, Yuya YAMASHITA,
Tópico(s)Carbon dioxide utilization in catalysis
Resumoβ-メチル-β-クロルメチル-β-プロピオラクトン(β-MCPL)およびβ,β-ビス(クロルメチル)-β-プロピオラクトン(β-BCPL)のカチオン重合および共重合について研究を行なった。ルイス酸触媒により, β-MCPLは容易に重合するが, 粘性の低重合体がえられる。一方,β-BCPLは融点が150~160℃ の固体重合体を生成した。SnCl4による単独重合速度およびβ-プロピオラクトンおよびβ,β-ジメチル-β-プロピオラクトン(β-DMPL)との共重合より, 次のカチオン重合性の序列が求められる。β-DMPL〓β-MCPL>β-BCPL。SnCl4によってえられたβ-MCPL重合体は,ほぼβ-DMPL重合体と同程度の二重結合を有することそしてスチレン-β-MCPL共重合体には, ケトン基がないことが明らかにされた。これらの結果から, β-MCPLは,β-DMPLと同様に, カチオン重合において, アルキル- 酸素開裂によるカルボニウムイオン末端で重合を行なうものと考えられる。
Referência(s)