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A CASE OF GASTRIC CANCER IN AN "UPSIDE DOWN STOMACH" DUE TO ESOPHAGEAL HIATAL HERNIA

2005; Japan Surgical Association; Volume: 66; Issue: 6 Linguagem: Inglês

10.3919/jjsa.66.1328

1882-5133

Yasuhiro Tsutani, Akira Kurita, Kenjiro Aogi, Yoshiro Kubo, Minoru Tanada, Shigemitsu Takashima,

Intestinal and Peritoneal Adhesions

胃軸捻転を伴う食道裂孔ヘルニアに合併した胃癌は非常に稀で,本邦では過去に6例報告されているのみである.若干の文献的考察を加え報告する.症例は73歳,女性.心窩部不快感を主訴に近医受診し,胃癌の診断にて当科へ紹介入院した.上部消化管造影では胃の大部分は縦隔内に存在し,長軸性胃軸捻転を伴い,いわゆるupside down stomachを呈していた.また胃体部に不正形の隆起性病変を認めた.胃内視鏡検査では胃体上部小彎に隆起性病変を認めた.高度の食道裂孔ヘルニアを伴う0 I型早期胃癌の診断にて噴門側胃切除術, D1郭清,空腸間置再建,食道裂孔縫縮術を施行した.最終診断は, Type 0 I, T1 (M), N0, H0, P0, M0, tub2, ly0, v0, fStage I A, 根治度Aであった.術後食道空腸吻合部の縫合不全にて開腹ドレナージ術,裂孔縫縮解除を施行した.その後の経過は良好で,第27病日に軽快退院した.術後1年5カ月の現在愁訴なく外来通院中である.