Rutin Degradation by Culture Filtrates from Penicillia.
1998; Volume: 72; Issue: 4 Linguagem: Inglês
10.1271/nogeikagaku1924.72.473
ISSN1883-6844
AutoresTatsuya NARIKAWA, Yuko Karaki, Hirofumi Shinoyama, Takaaki Fujii,
Tópico(s)Garlic and Onion Studies
Resumo(1)ルチン資化性Penicillium属糸状菌を検索するため,供試菌32種をルチンを炭素源とする液体培地にて培養したところ, 15種が比較的良好な生育を示した.これら15種の培養液のルチン分解性をTLCを用いて調べたところ,ルチンを分解しないもの,ルチンを分解しおもにルチノースを遊離するもの(P. brevicompactum, P. funiculosum, P. herquei, P. rugulosumの4種),ルチンを分解しグルコース,ラムノース,イソケルシトリンを遊離するもの(P. purpurogenum)が認められた. (2)(1)でルチン分解性を示した5菌種の培養液について,ルチン以外の各種配糖体およびセロビオースの分解性を調べたところ, P. funiculosumの培養液はヘスペリジンとナリンジンを分解した. P. herqueiとP. purpurogenumはp-ニトロフェニルβ-グルコシド,メチルβ-グルコシド,およびセロビオースを分解し,また, P. purpurogenumは, p-ニトロフェニルα-ラムノシドやナリンジンも分解した. (3)ルチン分解性を示した5菌種の培養液にルチンとメタノール(終濃度25%)を加え反応させ,反応生成物を調べたところ, P. brevicompactum, P. funiculosum, P. herqueiの培養液においてメチルβ-ルチノシドの生成が認められた.
Referência(s)