A Case of Ileus Caused by an Appendix Epiploica.
2001; Japan Surgical Association; Volume: 62; Issue: 11 Linguagem: Inglês
10.3919/jjsa.62.2697
ISSN1882-5133
AutoresShunichi Osada, Tetsuya Takahashi, Tadao Fukushima, Toshimichi Takahashi,
Tópico(s)Intestinal and Peritoneal Adhesions
Resumo今回,われわれは腹膜垂によりイレウスを呈した症例を経験したので報告する.症例は59歳,女性.平成12年5月20日より腹痛が出現し, 5月24日,イレウスの診断で当科入院.直ちにイレウス管を挿入.小腸造影でTreitz靱帯より50cmの空腸に狭窄を認めたため,挿入6日目に開腹手術を施行.術中所見では,横行結腸の腹膜垂が長く伸び,小腸間膜に一度癒着したのち小腸壁に腹膜垂の先端が癒着して2つのループを形成,その中に小腸がそれぞれ入り込み,閉塞していた.腹膜垂を切除し,イレウスを解除したところ壊死を認めなかったため,小腸切除は行わなかった.病理所見は出血,線維化を伴う腹膜垂であった.腹膜垂によるイレウスでは,索状物による小腸の圧迫,癒着により屈曲された付着部結腸の閉塞,炎症による結腸の直接圧迫,特殊な形態により閉塞をきたす.腹膜垂によるイレウスの本邦報告例は4例であった.
Referência(s)