Artigo Acesso aberto

Effects of Use of Frost Protective Fan on Frost Injury to Tea Plants in March 2010 at Makinohara, Shizuoka

2010; Japan Epidemiological Association; Volume: 2010; Issue: 110 Linguagem: Japonês

10.5979/cha.2010.110_1

ISSN

1883-941X

Autores

Takuya Araki, Kiyoshi Matsuo, Osamu Sumikawa, Daisuke Miyama,

Tópico(s)

Plant Pathogens and Fungal Diseases

Resumo

2010年3月30日早朝に凍霜害を受けた茶園の気象,被害芽分布,防霜ファンの効果について調査し,以下の結論を得た。1)当夜の気象については,樹冠面から高さ15cmの気温は30日2時頃から6時過ぎまで氷点下に下がり,ファンモータ後方(地上高7m)の気温も30日3時頃から6時過ぎまで氷点下に下がった。2)出力1.98kWの防霜ファンを570m2の茶園で稼働させた場合の被害芽の面積割合は,無被害0%,新芽一部被害かつ枯死芽なし24%,新芽一部被害かつ枯死芽あり37%,生存新芽なし・枯死39%だった。3)防霜ファンの逆転層形成阻害効果によって,2回目摘採部分の気温の逆転度が,3回目摘採部分に比べ0.5℃ほど小さく推移したと推察され,この逆転度の差がその後の摘採の遅れを小さくするものと考えられた。4)2010年3月30日の低温は寒気移流と放射冷却とによるもので,防霜ファンの性能の限界を超えていたと考えられた。こうした状況においても,限定的ではあるものの,凍霜害被害程度を軽減でき,摘採の遅れを小さくすることが可能と考えられた。

Referência(s)