Artigo Acesso aberto

Condensation Reaction of Degraded Lignocellulose during Wood Liquefaction in the Presence of PolyhydricAlcohols

2001; Volume: 37; Issue: 12 Linguagem: Japonês

10.11618/adhesion.37.471

ISSN

2187-4816

Autores

Tatsuhiko Yamada, Yanhong Hu, Hirokuni Ono,

Tópico(s)

Advanced Cellulose Research Studies

Resumo

木粉やセルロース等のリグノセルロース系物質を酸触媒存在下,平均分子量400のボリエチレングリコール(PEG400)等のポリヒドリックアルコール類を用いて液化した。PEG400を用いた木材液化の場合,液化が進行すると縮合残渣が形成された。この種の縮合残渣は木材液化と同じ反応条件におけるセルロースの液化反応においても形成された。これらの結果は木材液化反応条件においては,縮合可能なリグニンを持たないセルロース自身も縮合残渣を生ずることを示している。この縮合はPEGとグリセリンの混合液化試薬を用いることで回避することができる。セルロースの液化反応で生じた縮合残渣は5‐ヒドロキシメチルフルフラール(HMF)を用いたモデル実験で生じた縮合残渣と極めて類似したIRスペクトルを示した。これらの結果はセルロースの分解と分解物の縮合のメカニズムは以下の行程を経るとことを示唆している。まずセルロースが分解しグルコシド類を生じる。次にグルコシドは中間体としてHMF派生物に変換される。このHMF派生物はさらに分解してギ酸エステルを放出し,レブリネートを生じる。その一方で,HMF派生物は縮合残渣を形成するポリマーを生じるようにも変換される。

Referência(s)