Artigo Acesso aberto

Studies on Amino Acid Fermentation. Part VIII

1961; Volume: 35; Issue: 9 Linguagem: Inglês

10.1271/nogeikagaku1924.35.9_855

ISSN

1883-6844

Autores

Kunio Ōishi, Kô Aida, Toshinobu ASAI,

Tópico(s)

Carbohydrate Chemistry and Synthesis

Resumo

(1) L-グルタミン酸生産菌Brevibacterium divaricatum nov. sp. S-1627は培地中のビオチン濃度を高め,または通気量を減少させることによって, L-グルタミン酸発酵からコハク酸発酵へ発酵転換を行う. (2) コハク酸生成条件下では同時に多量の乳酸が生成される.この両者は互いに他のものが生成される際の中間生成物とは考えがたい. (3) 本菌は酢酸,乳酸,グルコースをきわめてよく酸化するが,リンゴ酸,フマル酸,コハク酸等のTCAサイクルのC4ジカルボン酸の酸化は弱い.しかしながらビオチン過剰の培地に生育した菌体は,これらのC4ジカルボン酸の酸化能が高まっている. (4) 本菌は一般に各種有機酸から好気的にはα-ケトグルタル酸を生成し,コハク酸を生成しない,また嫌気的にはコハク酸を生成し, α-ケトグルタル酸を生成しない.しかしながらフマル酸,リンゴ酸からは好気的,嫌気的の区別なくコハク酸が生成される. (5) トレーサー実験の結果では嫌気的にはほぼ1:1,好気的にもそれに近い割合で炭酸ガスがコハク酸に固定される. (6) 以上の結果から本菌によるコハク酸生成の主経路はフマル酸の還元による経路であると認められる.

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