Artigo Acesso aberto

HISTOLOGICAL OBSERVATION ON THE ANAL SAC AND ITS GLANDS OF A TIGER

1963; Japanese Society of Veterinary Science; Volume: 25; Issue: 1 Linguagem: Inglês

10.1292/jvms1939.25.29

ISSN

1881-1442

Autores

Yoshiyuki Hashimoto, Yasunobu EGUCHI, Akira Arakawa,

Tópico(s)

Anorectal Disease Treatments and Outcomes

Resumo

トラ(生後約3年の雄)では, 肛門皮線に接して, 肛門皮帯の両側に開口が存在する. 肛門を切開して, 1対のクルミ大(高さ3.0cm, 直径2.5cm)の嚢, すなわち肛門旁洞を採出することができた. 肛門への開口部は乳頭状を呈し, 中に排出管をいれ, 嚢内の洞に連なっている. 洞内には, 悪臭を放つ黄褐色濃厚な分泌液を満たしていた. 切片標本をみると, 乳頭内の排出管および肛門旁洞の内面は, 重層扁平上皮におおわれる. 排出管の壁では, 上皮の外側に薄い結合組織の層をはさんで, 厚い横紋筋層が存在する. 洞壁では, 上皮の外側に, 腺管を含む結合組織の層があり, その外側には厚い横紋筋層が存在する. 洞壁の結合組織中に存在する肛門嚢腺には, 2種類の腺, すなわち汗腺と脂腺が区別される. ネコでは, 肛門旁洞の壁に, 汗腺と著明な脂腺が認められる. イヌでは,肛門旁洞の壁に, 汗腺は認められるが, 脂腺は認められず. 脂腺は, 排出管のまわりに存在するに過ぎない. 肛門嚢腺を構成する2種類の腺の分布状況についていえば, トラはイヌと異なり, ネコに近い.

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