Portal de Periódicos da CAPES

Pathomorphological studies on the relationship between hyperplastic nodule of the liver and portal hypertension.

1990; The Japan Society of Hepatology; Volume: 31; Issue: 2 Linguagem: Japonês

10.2957/kanzo.31.184

1881-3593

Masaaki Arakawa, Masayoshi Kage, Kazunori Fukuda, Masamichi Kojiro,

Genetic and Kidney Cyst Diseases

特発性門脈圧亢進症(IPH)における,肝細胞の過形成病変の頻度は剖検例で40例中14例35%,生検例51例では4例7.8%であった,次に高度の過形成病変を認めたIPH 4例,nodular regenerative hyperplasia (NRH) 6例,partial nodular transformation (PNT) 1例の計11例の剖検肝を門脈圧亢進群8例,非門脈圧亢進群3例に分けて検討し,下記の結論を得た.1.門脈圧亢進群に肝重量の減少,脾重量の増加,肝の組織所見で門脈末梢枝のつぶれ,門脈の硬化,異常血行路の出現などが認められた.2.門脈圧亢進と結節(肝細胞の過形成病変)との関係は門脈圧亢進をきたすような病態が先に生じて,二次的に結節が形成されると考える方が妥当である.この現由として(1)門脈圧亢進を呈しないNRHで結節形成が多数にみられること,(2)IPHにおいて種々の程度に結節形成がみられること,(3)NRH, PNTにおいても門脈末梢枝のつぶれなどの形態変化がみられることなどがあげられる.