Assembly of a Selfrecording Conduction Calorimeter, and the Heat of Hydration of Slag Cements
1960; Ceramic Society of Japan; Volume: 68; Issue: 773 Linguagem: Inglês
10.2109/jcersj1950.68.773_119
ISSN1884-2127
AutoresRenichi KONDO, Hiroshi Shimizu, Toshiyoshi Yamauchi,
Tópico(s)Innovative concrete reinforcement materials
Resumo自記コンダクション・カロリメーターを試作し, 主としてスラグ系セメントの水和進行速度に関する研究を行なった. 試料としてポルトランド・セメント, スラグ量を異にする高炉セメントおよびアルカリ刺激剤の量を異にする高硫酸塩スラグ・セメントについて石膏類の添加量を変え, これらについてボットル・カロリメーターで最早期水和熱, コンダクション・カロリメーターで初期水和熱, ならびにモルタル強度について測定した.最早期水和熱は各種セメント中のポルトランド・セメント・クリンカーの量によって定まり, スラグは湿潤熱程度の低い値を示すに過ぎない.次に初期水和熱について発熱速度のピークの現われる時期と大きさはポルトランド・セメントで10-13時間, 2.1-2.2cal/g・hr, 高炉セメントではスラグ量が増すにつれて低くなり2つにわかれる傾向があり, 時期も遅れる. 石膏は微量の燐酸を含む副産物を用いたために, 添加量が増すに従い凝結と発熱が遅れた. 高炉セメントでは特に良質な石膏を用いる必要が認められた. 高硫酸塩スラグ・セメントでは発熱は18時間附近に1.1-1.2cal/g・hrに達するなだらかなピークとして現われた. この種セメントのアルカリ刺激剤の適量は発熱のピークが一定の形と大きさをとるのに必要な最少量を求めることによって推定出来る. 24時間後の積算水和熱はポルトランド・セメントで35cal/g程度, 高炉セメントで20cal/g程度, 高硫酸塩スラグ・セメントでは14cal/gに過ぎなかった. モルタル強度はポルトランド・セメントにくらべて高炉セメントは特に初期において低いが, スラグ量による差は小さい. 最適SO3量はポルトランド・セメントで2.8%またはそれ以上, 高炉セメントでは2.1%附近に見出された, 高硫酸塩スラグ・セメントは7日以後はポルトランド・セメントと同等以上の成績を示した.本研究にあたり文部省化学促進研究費の援助を得たことを記し, 感謝の意を表する.
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