Value of Upper Gastrointestinal Endoscopic Examination of Head and Neck Cancer Patients.
2000; Japanese Society of Otorhinolaryngology-Head and neck surgery; Volume: 103; Issue: 6 Linguagem: Inglês
10.3950/jibiinkoka.103.754
ISSN1883-0854
AutoresKo Tei, Takashi Shinomiya, Taketoshi Shimada, Takayasu Kimura, Kaori Kayano, Shigeru Nakai, Tatsuyuki Fukushima, Ryo Kawat, Yasuo Hisa, Yasushi Murakami,
Tópico(s)Head and Neck Cancer Studies
Resumo近年,悪性腫瘍の診断•治療の進歩や,平均寿命の延長に伴って重複癌は増加傾向にあるといわれる.頭頸部癌と重複する他領域の癌としては食道癌•胃癌•肺癌といったところが多く,特に食道癌においては,頭頸部癌との密接な関係がよく指摘されている.ここ数年われわれは消化器内科の協力を得て,頭頸部癌患者,とりわけ重複癌の頻度が高いと考えられる頭頸部扁平上皮癌患者に対してスクリーニング的に食道•胃内視鏡検査(EGF)を行ってきた.食道においては,ほぼ全例ルゴール染色を行い,必要に応じて生検を行った.平成7年1月から平成10年12月まで,頭頸部扁平上皮癌患者287例についてEGFを行ったところ,食道癌が23例に,胃癌は8例に認められた.食道癌合併頻度は下咽頭癌,口腔癌,中咽頭癌,喉頭癌の順に高かった.下咽頭癌では,3つの亜部位のうち,梨状陥凹癌,輪状後部癌で食道癌の合併頻度や異型上皮を認める頻度が高かった.またルゴール染色によって初めて病変部が描出された例もあり,ルゴール染色はEGFに必須であると考えた.
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