Artigo Acesso aberto Revisado por pares

The influence of metal components composition in zinc phosphate films on laser raman spectrum.

1988; Chemical Society of Japan; Issue: 11 Linguagem: Inglês

10.1246/nikkashi.1988.1891

ISSN

2185-0925

Autores

Noboru Satô, Tatsuo MINAMI,

Tópico(s)

Solid State Laser Technologies

Resumo

合金化溶融亜鉛めっき鋼板上に形成される Hopeite 皮膜と, 冷延鋼板上に形成される Phosphophyl-Iite 皮膜について,皮膜構成金属の成分組成を変化させたときのレーザーラマン分光スペクトルにおよぼす影響に関し考察した。いずれの皮膜においても, 800~1300cm-1 の範囲にて4本のピークをもつラマンスペクトルを確認したが, このスペクトルは皮膜構成体であるリン酸イオンPO43- の振動スペクトルを意味するものである。Phosphophyllite皮膜のラマンバンドは, Hopeite 皮膜のそれより低波数側に位置するものであるが, Hopeite 皮膜中のニッケルやマンガン成分を増加させるにしたがい, Hopeite 皮膜のラマンバンドは Phosphophyllite 皮膜のそれに近づく傾向を示した。これは亜鉛以外の金属成分であるニッケルやマンガンが, Hopeite 皮膜の亜鉛を一部置換配位し, Zn3-xMex(PO4)2・4H20(Me:Ni or Mn) の構造をとり, Phosphophyllite に類似した構造に改質されるためと考えられた。4本のラマンピークは四面体構造のν1 とν3 に相当するものであるが, 結晶中ではPO43- の対称性がくずれることにより三重に縮重したν3 が解け, 3本に分裂してν1 とあわせて4本のピークを形成したものと考えられた。

Referência(s)
Altmetric
PlumX