Reactions between Al(OH)3 and CH3OH
1970; Chemical Society of Japan; Volume: 73; Issue: 1 Linguagem: Japonês
10.1246/nikkashi1898.73.70
ISSN2185-0860
AutoresTeruichiro Kubo, Kiyoshi Uchida,
Tópico(s)Inorganic and Organometallic Chemistry
Resumo加圧, 加熱下でおこるアルミナ水和物とメタノールとの反応について検討した。アルミナ3水和物として 110℃ で乾燥した結晶性のハイドラルジライトとバイヤライトを用い脱水蒸留したメタノールとともにオートクレーブ中に入れ 150~350℃ の温度範囲でそれぞれ通常1時間ずつ保持し反応を行なった。圧力はあらかじめオートクレーブ中に入れるメタノールの量を変化させることにより調節した。この間アルミナ3水和物は活性ベーマイトに熱分解し, 高圧下では生成した活性ベーマイトがメタノールと反応し, 出発原料としてハイドラルジライト, バイヤライトのいずれを用いても同じように二つの新化合物とベーマイトが生成することが解った。ベーマイトは低圧領域に生成し (例えば 200℃, 20kg/cm2), 高圧領域には新しい化合物 (化合物 I) が生成する (例えば 200℃, 100kg/cm2), 化合物 I は高圧下 280℃ 以上で分解し化合物 II が生成する。X線回折, 電子線回折, IR スペクトル測定ならびに元素分析の結果, 化合物 I はべーマイトと同型の AlO(OH)0.5(OCH3)0.5 であることを明らかにし, また化合物 II はわずかに水を含むアルミナの未だ報告されていない変態であろうと推定した。またそれらの新しい化合物の生成の機構についても考察した。
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