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A Case of Thymoma and Multiple Gastric Cancer Associated with Myasthenia Gravis.

2001; Japan Surgical Association; Volume: 62; Issue: 4 Linguagem: Japonês

10.3919/jjsa.62.911

1882-5133

Tooru SHIMAOKA, Nobuhiko FUJISHIMA, Genta MIURA, Masaki Yamaguchi,

Pituitary Gland Disorders and Treatments

胸腺腫が重症筋無力症を合併することは,よく知られている.今回われわれは,重症筋無力症合併胸腺腫の術前検査中に多発胃癌を認め,手術を二期的に行った症例を経験したので報告する.症例は74歳,男性.重症筋無力症で内服加療中に,胸部CTにて胸腺腫を指摘された.また,上部消化管内視鏡検査にて多発胃癌を認めた.手術は,第一期に胸腺腫・胸腺摘出術,第二期に胃全摘術を施行した.第一期術後経過は,良好で重症筋無力症の内服治療の必要がなくなるまで軽快した.第二期術後1カ月半後に感冒を契機に重症筋無力症クリーゼの状態に陥ったが,人工呼吸管理,ステロイドパルス療法にて徐々に回復した.胸腺腫は,胸腺腫以外の悪性腫瘍の合併率が高いとの報告もあり,術前および術後定期的に全身的検索の必要性が重要であると考えられた