Copolymerization of 1, 3-Cyclooctadiene and Acrylonitrile in the Presence of Zinc Chloride
1977; Society of Polymer Science; Volume: 34; Issue: 8 Linguagem: Inglês
10.1295/koron.34.603
ISSN1881-5685
AutoresKatsutoshi Nagai, Shuji Machida,
Tópico(s)Inorganic and Organometallic Chemistry
ResumoZnCl2存在下での1,3-シクロオクタジエン (1,3-COD) とアクリロニトリル (AN) の共重合を検討した. 過剰のAN中で1,3-CODは (AN) c [ZnCl2に配位したAN] と1: 1組成の電荷移動 (CT) 錯体を形成し, その生成平衡定数は, 約0.071l/mol (25℃) であった. この系では無触媒で共重合が起こり, ANに富む組成の共重合体を与える. 1,3-COD/AN/ZnCl2 (モル比) =1/5/1での40~70℃における共重合の全活性化エネルギーは約19.1kcal/molであった. また, ZnCl2の濃度のみを大きくすると生成共重合体の1,3-COD含有量が増大し, さらにUV照射あるいは弱塩基性物質や酸素の添加などによって共重合体の生成が加速された. これらの結果からCT錯体を経由する開始および生長機構について考察し, 1,3-CODの場合でのCT錯体は1,3-シクロヘキサジエンをドナーとするそれに比し, その自己生長速度定数が小さいことが推測された.
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