STUDIES ON THE ECHOCARDIOGRAPHIC FINDINGS IN THE EARLY STAGE OF ACUTE MYOCARDIAL INFARCTION AFTER THE ATTACK
1979; The Japanese Society of Internal Medicine; Volume: 68; Issue: 3 Linguagem: Inglês
10.2169/naika.68.285
ISSN1883-2083
AutoresHirohumi KIRISHI, Kazuo Matsumoto, Yoshishige Suzuki,
Tópico(s)Cardiac Structural Anomalies and Repair
Resumo急性心筋硬塞35例に対し,発作後早期より心エコー図の記録,色素希釈法による心拍出量の測定を経時的に行ない,心エコー図上僧帽弁運動について,特にその経時的変化を中心に分析するとともに,硬塞部位別の差異,臨床的心不全および急性期予後との関係について,また左房径,左室内径についても検討した.硬塞発作後のDDRは経過とともに上昇するものが52%,低下するものが36%,不変のものが12%であつた. DDRは左室機能,左室complianceの改善を必ずしも反映するものではないと思われた.僧帽弁振幅は経過とともに増大し, A/E比は減少してゆくものが大部分であつたが,これらはDDRより左室機能の回復をより反映していると思われた.心不全合併例ではA/E比が高い傾向があり, CE振幅が小さく,左房,左室径は拡大し, AC時間も延長の傾向があり, LVIDd index/PR-AC比も高値を示すものが多かつた.前壁硬塞例では下壁硬塞例にくらべてDDR, A/E比がより高値を示し,しかも左室径,左房径の大きいものが多かつた.この結果は前壁例では下壁例より左室パフォーマンスの低下が大きいことを示す所見と思われた.入院中の死亡例ではA/E比の上昇, CE振幅の低下,左室の拡大, LVIDd index/PR-AC比の高値の所見を認めるものが多く,これらの所見を呈する例は急性期予後は悪いという結果であつた.
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