Starches from Tochi-no-ki (Aesculus furbinata), Kobo-mugi (Carex kobomugi), Higan-bana (Lycoris radiata) and Gama (Typha latifolia).
1988; Volume: 35; Issue: 1 Linguagem: Inglês
10.5458/jag1972.35.29
ISSN1884-488X
AutoresShigeo Fujimoto, Akemi NAGAKURA, Toshihiko Suganuma, Tomonori Nagahama,
Tópico(s)Plant Pathogens and Fungal Diseases
Resumo1.古くから食糧もしくは救荒食糧として利用されてきた植物のなかから,トチノキ(トチノキ科)とコウボウムギ(カヤツリグサ科)の種子,ヒガンバナ(ヒガンバナ科)の鱗茎,およびガマ(ガマ科)の塊茎の4種の澱粉を抽出精製した.澱粉の収率はそれぞれの生鮮組織に対して,約12,7,13,4%であった. 2.各澱粉につき,水分,蛋白質およびリンの分析,顕微鏡観察,粒径分布,X線回折,ヨウ素呈色,生澱粉のグルコアミラーゼによる消化,膨潤力,溶解度,アミログラフィーなどの諸項目につき測定し,それぞれの澱粉の特性を考察した. 3.トチノキ澱粉は白度が高く,比較的アミロースに寓み,アミログラムの粘度も高かった.コウボウムギ澱粉はきわめて小さい粒で,リン含量が高く,性質は禾穀類の澱粉にやや似ていた.またガマ澱粉もリン含量が少ない点以外はこれに近かった.ヒガンバナ澱粉はやや大形の半複粒で,膨潤力が人きく,とくに冷却時のアミログラム粘度が高い特徴を示した.
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