Artigo Acesso aberto

THE INTERACTION BETWEEN WINTER MONSOON ACTIVITIES IN EAST ASIA AND SEA SURFACE TEMPERATURE VARIATIONS OVER THE WESTERN PACIFIC OCEAN

1988; Association of Japanese Geographers; Volume: 61; Issue: 6 Linguagem: Inglês

10.4157/grj1984a.61.6_469

ISSN

2185-1735

Autores

Ryuichi Kawamura,

Tópico(s)

Meteorological Phenomena and Simulations

Resumo

西部太平洋の海面水温 (SST) 変動と東アジアの冬季モンスーンとの相互作用を通じて, SSTが熱源として大気循環場へ与える影響,および大気の熱的・力学的強制によって変動するSSTについて考察した.冬季モンスーンの強弱に対応して,西部太平洋のSSTの偏差分布は,日本付近の中緯度域と熱帯・亜熱帯域とでは,偏差が反転する対照的なパターンが形成される傾向にある.大気下層の熱収支解析と経験直交関数 (EOF) 解析から,SST偏差が反転する境界は,下層大気が非断熱加熱に対して鉛直移流でバランスするか水平移流でバランスするかの境界と一致していると推測される.熱帯・亜熱帯域のSSTの高温偏差は海洋大陸付近の活発な対流活動に寄与しているが,そのとき冬季モンスーンは活発で,中緯度域の低温偏差は大陸からの大規模なcold surgeに伴う大気-海洋熱交換による海洋の熱損失と海洋混合層内の水平移流効果によって形成されていると考えられる.また,東アジアの冬季モンスーンの強弱は海洋大陸上の積雲対流域を熱源とする松野-Gill型の双極子パターンの応答によって部分的に制御されていることがわかった.

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