MS Section of Central Research Laboratories, Osaka University of Pharmaceutical Sciences
2018; Mass Spectrometry Society of Japan; Volume: 66; Issue: 4 Linguagem: Japonês
10.5702/massspec.s18-27
ISSN1880-4225
Autores Tópico(s)Synthesis and biological activity
Resumo室,ESR 室および数種の分析機器を備えた三つ の測定室などとともに,中央機器研究施設に設けられてい ます.NMR 室と MS 室はそれぞれ専任の教員が管理して おりますが,他は各研究室単独または共同で購入され,他 の教員や学生さんにも開放されています. 質量分析装置としては,MS 室に設置している日本電子 JMS-700 (2)二重収束質量分析計(写真 1)に加え,マト リックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析 計,ultra performance liquid chromatograph tandem mass spectrometer(UPLC-MS/MS) , ガスクロマトグラフ質量 分 析 計(gas chromatograph mass spectrometer: GC-MS) , 誘導結合プラズマ質量分析計がありますが,本稿では,私 が担当する MS 室について私の採用時に遡って紹介させて いただきたいと思います. 2. 大阪薬科大学移転前の質量分析室 私が大阪薬科大学 薬品化学(現,医薬分子化学)研究室に採用された三十数年前,共同研究センターのような形態は なく,各種機器は離れた部屋に点在しており,この薬品化学研究室が質量分析装置の管理と測定を担っていました.特に 質量分析に興味を持っていたわけでもなかったのですが,なぜか私が質量分析を担当することになってしまいました.学 生時代は質量分析計を扱うどころか,測定を依頼したこともないうえに前任の質量分析担当者が退職されており,機器を 扱うことのできる方も産休のため不在でしたので,質量分析全般について,本学では学ぶことはできませんでした.そこ で,学内でよく質量分析を依頼されていた薬品製造学(現,有機薬化学)研究室の栗原拓史教授(当時)から,私の母校 である神戸女子薬科大学(現,神戸薬科大学)で質量分析計を用いて研究をされている齋木加代子先生を紹介していただ きました.偶然にも,本学で使用していた日立 M-80 形 GC-MS(写真 2)と同機種を扱っておられ,早速,齋木先生の下 で質量分析について一から教えていただきました.本学では,学内からの依頼サンプルが主でしたので,薬学でよく依頼
Referência(s)