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Determination of optical constants of adsorbed layer for the state analysis of the electrode surface

1983; Japan Society for Analytical Chemistry; Volume: 32; Issue: 7 Linguagem: Inglês

10.2116/bunsekikagaku.32.7_410

ISSN

0525-1931

Autores

Fumiyo Kusu, Satoshi Inoue, Atsuko MORI, Kiyoko Takamura,

Tópico(s)

Gas Sensing Nanomaterials and Sensors

Resumo

電極/電解質溶液の接触界面で生じる吸着層の光学定数(屈折率及び減衰係数)を決定する手段として,鏡面反射率測定法の適用を試みた.薬物としてバルビタール,生体関連物質としてアデニン,2'-デオキシアデノシン及びチミン,そして芳香族多環化合物としてベンゼン,ナフタレン及びアントラセンをとりあげ,これらの金電極への吸着系を取り扱った.吸着により引き起こされる電極界面の反射率変化量を垂直偏光及び平行偏光を用いて測定し,その測定値をMcIntyre-Aspnesの基礎理論式に導入して吸着層の光学定数を算出した.いずれの有機化合物の吸着層も,(400~525)nmにおいて求めた屈折率は1.5~2.5であって,これは結晶状態にあるときの値にかなり近い値である.一方減衰係数はアントラセンとナフタレン以外はいずれも零に近い値であった。このことは,吸着層の光学定数決定法として鏡面反射率測定法が有望であることを示す.アントラセンとナフタレンの吸着層の減衰係数が苦干大きいが,これはおそらく吸着状態ではπ電子の励起が容易になることを示唆するものと考察した.550nmより長波長側での屈折率,減衰係数の測定には問題点が残されており,今後の解決が望まれる.

Referência(s)
Altmetric
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