ローダミンBを用いるアンチモンの吸光光度定量法の二,三の改良点について
1961; Japan Society for Analytical Chemistry; Volume: 10; Issue: 2 Linguagem: Japonês
10.2116/bunsekikagaku.10.185
ISSN0525-1931
Autores ResumoローダミンBを用いたアンチモンの定量法には2種類の方法がある.すなわち,アンチモンーローダミンB錯体をベンゼンで抽出してその吸光度を測定する方法とクロロアンチモン酸をイソプロピルエーテルで抽出したのちこれをローダミンBで発色させる方法である.後者は神森,向江脇によって鉄鋼中のアンチモンの迅速定量に用いられて以来,鉄鋼業界はもちろん非鉄金属業界でも広く用いられている.しかしこの方法は安定した発色を得ることがむずかしく,したがって分析値のバラツキも比較的大きい欠点があったので,著者は抽出条件および発色時における試薬の添加方法などについて検討を加え,操作上多少の改良を加えることにより従来法より精度よく微量アンチモンの定量をおこなうことができることを確かめた.
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