Speciation of Zinc, Lead and Copper on Fly Ash by X-ray Photoelectron Spectroscopy
2001; Volume: 12; Issue: 3 Linguagem: Inglês
10.3985/jswme.12.102
ISSN1883-163X
AutoresMasaki Takaoka, 蔵本 康宏, 武田 信生, 藤原 健史,
Tópico(s)Clay minerals and soil interactions
Resumo20種の焼却飛灰および5種の溶融飛灰上の亜鉛, 鉛, 銅の化学形態を推定するため, X線光電子分光分析を行った。飛灰と試薬のZn2p3/2, Pb4f7/2, Cu2p3/2束縛エネルギーの比較から, 亜鉛は飛灰最表面では2ZnCO3・3Zn (OH) 2で, 内部ではZnやZnOで存在すると推定された。鉛は飛灰最表面ではPbCO3, PbCl2で存在するものが多く, 内部では排ガス処理方式により存在形態がわかれた。銅は飛灰の種類や深さ方向であまり変化がなく, CuO, CuCl, Cu, Cu2Oで存在することが推定された。溶融飛灰ではほとんどの試料で1価銅もしくは銅単体で存在することが推定された。いずれにおいてもCuCl2の形態で存在するとはいえなかった。ESCAによる深さ方向の分析では, 亜鉛, 鉛に関しては焼却飛灰, 溶融飛灰ともに表面に濃縮している傾向が見られたが, 銅の表面濃縮は顕著でなかった。
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