Artigo Acesso aberto Revisado por pares

Entrapment of Glucose Oxidase by 2-Hydroxyethyl Methacrylate

1972; Chemical Society of Japan; Issue: 7 Linguagem: Japonês

10.1246/nikkashi.1972.1274

ISSN

2185-0925

Autores

宮村 雅隆, Shuichi Suzuki,

Tópico(s)

Ginkgo biloba and Cashew Applications

Resumo

不溶化酵素を得る目的で橋かけ化したポリ-2-ヒドロキシエチル=メタクリレートのなかに,グルコース酸化酵素(E.C.1.1.3.4)を包括化した。酵素を包括化するための最適重合時間は20℃,4時間であった。不溶化した酵素の活性は,重合開始剤として使用した過硫酸カリウム,過硫酸アンモニウムおよびリボフラビン,担体としての2-ヒドロキシエチル=メタクリレートに無関係であった。しかしながら,粒子の大きさおよび橋かけ剤の濃度は不溶化酵素の活性に影響をおよぼした。もっとも高い活性を与える橋かけ剤の濃度(N,N'-メチレンピスアクリルアミド;全体のモノマー量0.1mol)は15mol%であった。種々のポリマーに包括化された酵素の挙動を,ポリマーから酵素の溶出,熱力学諸量(活性化エネルギー,エンタルピー変化,エントロピー変化,自由エネルギー変化),動力学定数(Michaelis定数)の測定から検討した。酵素および補酵素(FAD)は,橋かけ剤濃度(0~10mol%)が低い粒子から溶出しなかった。しかし,Michaelis定数は粒子径に依存した。一方,橋かけ剤濃度(10~24mol%)が高い粒子からは酵素および補酵素(FAD)の溶出が認められた。Michaelis定数は粒子径によらず一定値を示した。橋かけ剤濃度が低い粒子において,合成高分子と酵素との相互作用が強いことがわかった。

Referência(s)
Altmetric
PlumX